「有田と週刊プロレスと」を見るだけで日本のプロレス史が丸わかり【Amazonプライム ビデオ】
今回はAmazonプライムビデオで始まったオリジナル番組「有田と週刊プロレスと」を紹介します。
とにかくちょっと見てほしいんですよね。もちろんプロレス大好きな人もそうなんですが、プロレスに興味ない方にも絶対おススメ。というか、むしろそういう人こそ見てほしい番組です。
バラエティ番組で事あるごとに豊富なプロレス知識を披露してきた、くりぃむしちゅー有田哲平。その豊富すぎる知識ゆえに周囲がついてこれず「誰もわかんねーよ!!」と相方に突っ込まれるのが定番。
しかし、この番組では誰に遠慮する事も無く、プロレスに対する豊富な知識を思う存分発揮しています。こういうニッチ番組はディープすぎるが故に、まずテレビ放送では成り立ちません。Amazonプライムビデオというコンテンツだからこそ出来た番組でしょう。
番組の流れとしてはプロレス初心者のゲストを迎え、有田がその場で渡された週刊プロレスを基にその時代背景やうんちくを語り、最後にプロレスから学ぶ人生に役立つ事を述べるという流れ。
第一回、二回は「10.9東京ドーム 新日本対UWFインター対抗戦」
第三回は「"レインメーカー"オカダカズチカ」
第四回は「鶴田VS天龍の”鶴龍対決”」など。
第一回から四回はプロレス初心者としてピースの綾部をゲストに迎え、有田先生にレクチャーしてもらうのですが、これがガチでためになるのですよ。
「有田と週刊プロレスと」の見どころ
日本のプロレス史がまるわかり
冒頭「プロレスに興味が無い人にも見てほしい」と書いた理由がコレ。新日本プロレス対UWFインターの全面対抗戦を語る前に有田サンは歴史から入るのですが、まずは”日本プロレスの創世者”力道山から馬場・猪木がそれぞれの団体を興したこと、さらにそこから派生するUWF・リングス・パンクラスなどの格闘技志向の団体が生まれたこと。そしてなぜ新日本とUWFが対抗戦を行うことになったのかを、ポイントを抑えつつ丁寧にレクチャーしていきます。綾部氏も言っていましたが、本当にどこかで講義しているんじゃないかと思うくらい有田サンのレクチャーはわかり易い。
これを見ておけば大げさでもなんでもなく、日本のプロレスの流れが大体わかります。有田先生マジ有能。
プロレス好きのアシスタントと初心者のゲストの存在
番組のアシスタントは元AKBの倉持明日香。父親が元プロ野球選手ということもあって、全般的にスポーツ畑の仕事が多い彼女ですがプロレスファンとしても結構知られた存在です。小橋建太選手のファンでありながらも、レインメーカーポーズを振られて即興で披露するあたりはビジネスプロレスファンではない事を感じさせます。
さらには”プロレス初心者”としてゲストに招かれたピース綾部の存在も、この番組の進行上とても重要。最初はプロレスに全く知識の無かった彼も、番組最後には歴史をある程度理解してトークについていけるようになっていきます。というか、綾部は人の話を引き出すのうまい。正直この人あまり好きでは無かったけど、これは関心しました。自分の中で株があがりまくり。まあ、自分の株が上がったところで彼にとっては何の意味もありませんが。
マニアックなプロレスのモノマネ
かの有名な長州力の「キレてないですよ」はどうやって生まれたのか?そして有田サン痛恨のミスとは一体何なのか?モノマネにまつわる裏話などもトーク中に出てきます。あとは定番の猪木、天龍、健介らの定番から、中西や「練習中」という外道のモノマネまで。個人的には中西が激似でツボ。
有田のあふれるプロレス愛
全編通して根底にあるのは有田氏のプロレス愛。プロレスファンは多くが「新日派」「全日派」に分かれてたりして他団体を敵視したりする傾向が強いのですが、彼は「団体は関係なく、心底プロレスが好き」というのが伝わってきます。そうでなければあそこまで幅広く、深くプロレスを語れません。しかも、過去だけではなくて現在のプロレス事情も完全に把握している。実はこの番組見る前には「こういうプロレス好きな芸人の人って昔のプロレス好きなだけで、今のプロレスは知らないんでしょ?」と思っていたんですが、有田氏には全然当てはまりませんでした。正直、スマンカッタ。(懐かしネタ)
この手の似たつくりの番組に「アメトーーク」を思い浮かべる人も多いと思います。しかし小ネタが多く、重箱の隅をつついて笑う感じが強いあの番組(これはこれで好きですが)よりも、この「有田と週刊プロレスと」はプロレスそのものと、正面から向き合う番組だと思います。こういう番組こそがプロレスの魅力を拡げることになると思うので、ホントに皆さんに見ていただきたい。
いちプロレスファンとして思います。
この番組を見るためには?
「そこまで言うんだったら見てみたいけど、どうやって見たらいいんだ?」という方。
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こんなに至れり尽くせりのAmazonプライム会員。無料期間だけでも入会してみる価値はあると思います。
そして「有田と週刊プロレスと」をぜひ一度見てほしいと思います。
プロレスを見てみたくなること間違いなし!