【2017.1.4東京ドーム】新日本プロレスワールドに入会していたヤツは勝ち組
いやまあ、勝ち組って言いたいだけなんですけどw
毎年恒例の新日本プロレス1.4東京ドーム大会。
ずっと前から気にはなっていたんですが、これを機についに新日本プロレスワールドに入会してしまいました。
月額999円で新日本のビッグマッチや過去試合が見放題というかなりお得なコンテンツ。
選手の入場曲が権利の関係上一部差し替えがありますが、実況は被せてあるしそこまで気になるものでもありません。
ワールドプロレスリングを毎週チェックしてるって人はお金払うだけの価値があるのでおススメです。
プロレスについて書いた過去記事はこちら。
では、早速気になった試合の感想を書きます。
KUSHIDA VS 高橋ヒロム
EVILと同じく海外遠征でヒールターンして帰ってきた高橋ヒロム。前シリーズからロスインゴベルナブレス入りを表明して戦線に絡んでいたが、いよいよジュニア王者のKUSHIDAに挑戦することになった。
試合運び自体は海外帰りのヒールターン組のそれだったが、場外のダイビングセントーンはインパクトが大きかった。あれはかなり尻をしたたかに打ちつけたのではなかろうか。
結果はパワーで勝った高橋ヒロムの勝利。武者修行帰りのインパクトを見せるという点では規定路線だろうが、まだまだ技も試合運びも粗さが残る。
EVILの時も同じような事を書いたが、一回りしてインパクトが薄れた時が勝負の時。それまでに一発一発の説得力をつけて欲しいと思う。
柴田勝頼 VS 後藤洋央紀
かなり長い時間をかけて展開してきた同級生コンビの抗争。
NEVER王者の柴田は第三世代を相手に防衛を重ねてきたが、それによってベルトの価値が上がったかと言われれば少し微妙なところもあった。
加えて首の状態もあまり良くない様子でこの試合でも本調子ではないように感じられる。
対する後藤はCHAOSに入ったものの、イマイチパッとしないまま2016年は終わってしまったので今年こそはやらねばならない年……と昨年も言ってたっけ。蝶野やライガーをはじめとする解説陣も、後藤に対するやるせなさみたいなのが見えて面白かった。
試合自体はいわゆる意地と意地のぶつかり合いの典型みたいな試合。ゴツゴツした男と男のプロレス的な展開だったが、最後は柴田の首の状態がついていかなかった感じもあり、後藤の勝利。
果たして後藤はこのベルトの価値を高める事ができるだろうか?
内藤哲也 VS 棚橋弘至
個人的メインイベント。
過去記事でも書いたように、内藤哲也の存在感は1年前とは比べ物にならないくらいに大きくなった。リング内外でオカダ、棚橋以上の存在感を放ち、プロレス大賞も受賞した。
対する棚橋はこの1年はコンディション不良にも苦しみ全くいいところが無く終わってしまい、この1.4は入場曲を変更してまで捲土重来を期する。テレビ朝日風に言うと「絶対に負けられない戦い」だった。
しかし、試合は強かさを見せた内藤の勝利。
たとえ内藤が敗れても、もはや内藤哲也のレスラーとしての価値が下がる事はないので、棚橋の価値を予想していたのだが、この試合だけは勝敗予想が外れた。
試合後にいつものように傍若無人な振る舞いをせず、棚橋をリスペクトしていたのは、逆に棚橋ファンにとっては残酷な光景だった。
今後棚橋はどうするのだろう。個人的には内藤と共闘してロスインゴ入りがいいのではないかと思うのだが、新しい入場曲が「GO!ACE!」と言っていたのでそれは流石に無いか。
オカダカズチカ VS ケニー・オメガ
内藤がこの1年間で状況が全く変わったと書いたが、ケニー・オメガもこの1年で大きくレスラー人生が変わった一人。
昨年はジュニアでKUSHIDAと防衛戦をしていた事を考えると、一気にスターダムにのし上がったといってもいいだろう。
対するオカダは、実質的な新日本プロレスのエースとして団体を引っ張ってきた。
オカダが再三言っていたように彼が背負うものは大きく、彼のチャンピオンとしての振る舞いが新日本プロレスそのものの評価に直結する。そんな中でファンの期待に応え続けてきた。
結果は自分の予想通りオカダの勝利だったが、レベルの高い技の応酬は見ごたえ充分だった。
ただ、エキサイトしすぎて試合は44分もかかってしまい、テレ朝CSの放送時間には収まらない事態が発生。
結果、新日本プロレスワールドに今日入会したワシ勝ち組。
まとめ
2016年の年初に中邑、AJスタイルズが退団し、先行きを不安視する声もあった新日本プロレス。
だが、一年間で内藤、オメガを育て、この大会では昨年を上回る満足度の高い試合を提供していたと思う。
解説のミラノコレクションが言っていたが、世界を見渡してもこれだけの試合を見せれる団体は無いといってもいいかもしれない。
しかし磐石に見える新日本プロレスだが、こと国内について言えば、一般層に対する知名度はまだまだなのが正直なところだと思う。
オカダカズチカをどれだけの人が知っているのか?
プロレス大賞を取った内藤哲也の顔がわかる人がどれだけいるのか?
新日本プロレスの課題は一般層への知名度に他ならない。
だが聡明な木谷オーナーのことだから、そこは一般層にいかに浸透させるかを戦略として考えていることだろう。
それが達成された時、ワールドプロレスリングのゴールデンタイムへの再進出も見えてくるかもしれない。そんな時でも新日本プロレスワールドに入会していれば、中継時間切れを気にすることもないだろう。
その時までサービスをやってなかったら知らないけどw