ファミコンクラシックミニ以外にもまだまだある!名作ゲーム15選

当時のゲーマー世代を中心に「熱い思い出がよみがえる」と話題になったニンテンドーファミコンクラシックミニ。発売されてしばらく経ちましたが、まだまだ入手困難な状況が続いています。ただし、値段は以前に比べると落ち着いてきているようですが…。

この名作ぞろいのクラッシクミニのなかに「アトランチスの謎」が入っている違和感が半端ないのですが、「第二弾を作るならこのゲームを入れてほしい!」という願いも込めて、第一弾には収録されなかったゲームから個人的な名作15本を選んでみました。ネタではなくわりと本気でオススメのヤツです。

 

 

 

 

悪魔城伝説

いきなり初っ端から書くと、個人的ファミコンアクションゲームの最高峰。仲間プレーヤーを操作できるようになったため、難易度が高かった初代「悪魔城ドラキュラ」からは少し下がったが、これくらいがゲームバランスとしてちょうどいい。難しくてもやりこめば何とかなるというレベル。ステージ分岐と使用キャラによって何度でも楽しめて飽きさせない。当時のコナミの先端技術であったFM音源で奏でるBGMも最高。"beginning"と"aquarius”は必聴。

 

 

グーニーズ 

これもコナミの作品。映画原作で面白いゲームはほとんどないと思うが、これはゲームが映画を超えた」という稀な例。簡単に言うと「洞窟の中でのお宝探し」だが、シンディローパーの主題歌が流れるBGMでノリノリ。当時は簡単にクリアできていたのだが、大人になってやるとアイテムがどこにあったのかすっかり忘れていて激ムズ。簡単に感じたのは仲間内でアイテムの場所を教え合っていたからだと実感した。子供ゲーマー達は固いきずなで結ばれていた。

 

 

ドラゴンクエスト3

ロト伝説3部作の完結編で、ドラクエの中では一番好きな作品。発売日が平日だったにもかかわらず、小学生が並んで買っていたので「アレ?おまえら学校どうしたの?」と色々問題になった作品でもある(ちなみに私は発売一ヶ月後でも並んで買いました)。転職や昼と夜の概念などドラクエのシステムはこの作品でほぼ確立された。物語の展開や自由度など文句の付けどころがないが、唯一バッテリーバックアップ呼ばれるセーブ機能が消えやすかったのが難点。オープニングの真っ黒な画面で冒険の書が消えていることを告げる呪いの音楽はトラウマ。リメークされたSFC版の出来はさらにいいのだけど、当時のゲーマーが熱中したFC版も是非プレーしてみてほしい。

 

 

フラッピー 

元々はパソコン版が発売されていて、このファミコン版は移植版となる。現在でもAndroidでプレーできるようだ(未プレイ)。ゲーム内容はパズルアクションゲームといった感じで、まずは画面を止めてストーンの動かし方を考えた後、敵の妨害をかわしつつ実際に運んでみるというもの。フラッピーの魅力は謎解きとアクション性が両立されている点、そしてフラッピーがやたらと可愛らしい点だ。フラッピーがストーンに押しつぶされた絵を見たさに無意味に自分からストーンの下敷きになってた覚えがある。

 

 

スターソルジャー

あの16連射で有名な高橋名人の全盛期に出たシューティングゲーム。当時の小学生の間で高橋名人はヒーローそのもので、ただのハドソンの社員なのにメディアに登場しまくって、なんと映画まで制作された。夏休みに「高橋名人対毛利名人の映画を見に行きたい」とオヤジに言ったら「ワシがそんなもん見るわけなかろーが」と一蹴されたのは今となってはいい思い出。あと、当時は「高橋名人が16連射するのにコントローラーにバネを仕込んで警察に逮捕された」という噂がまことしやかに流れて、自分はわりとマジで信じていた(ただの都市伝説)。え?ゲーム?普通に硬派なシューティングです。

 

 

戦場の狼 

狼の名にふさわしく、スーパージョーがたった一人で敵の陣地に乗り込んで捕虜を助けながら敵基地を壊滅させるというランボーチックな設定。全体を通してやたら渋い世界観が魅力的で、「男のゲーム」という感じを醸し出している。この時代のゲームらしく難易度は高いが、ステージをクリアした後に現れるスーパージョーの渋い絵を見る為にやっていた。

 

 

マイクタイソンパンチアウト

元々はディスクシステムのゴルフゲームの全国大会の景品だった「パンチアウト」に当時のヘビー級チャンピオン、マイクタイソンを加えて「マイクタイソン・パンチアウト」として発売された。ボクシングというよりは覚えゲーのアクションといった趣だが、敵キャラの個性が立っていた為に覚えることが苦痛にはならなかった。ただしタイソンは強すぎ。

 

 

マイライフマイラブ 

人生ゲーム。とはいえ、ボードゲームのアレではなく、人生を疑似体験するゲームと言った方が正しい。主人公は幼稚園から寿命が尽きるまでただひたすらサイコロを振り続けるという根気を要する。ただし、自由度は限りなく高く、転職、結婚、離婚、友人との絶交など何でもあり。40歳くらいまでは目的を持って楽しくプレーできるだろう。ただし、ここから寿命が尽きるまでのほうがはるかに長く、60を過ぎればすることがなくなり、自分の老後もこんなに退屈なんだろうかと先行きが不安になってくる。そういう意味ではとても「リアル」なゲーム。

 

 

ファミリーサーキット

中嶋悟が日本人初のF1レギュラー参戦で沸いていたころに発売されたレースゲーム。ナムコ”ファミリーシリーズ”(かの有名なファミスタなどもこのシリーズの作品)らしくキャッチーな作りだが奥は深く、ターボが突然トラブルに見舞われたり、タイヤを酷使すればすり減ったりと戦略性も求められる。また、ピケ・マンセル・プロスト・セナの四強が登場し彼らとのバトルを楽しむことが出来る。とはいっても敵車体との当たり判定は存在しないので疑似バトルではあるが。なお、敵との当たり判定が存在しない代わりに、コース脇には殺す気マンマンで縁石がセットされており、これに高速でぶつかると即リタイヤとなる。耐久レースで3時間くらい延々走り続けて最終ラップに縁石にぶつかり、サーキットの星となったことは今でも忘れられない。

 

 

キャプテン翼

このゲーム発売したテクモは本数としてはそれほど多くのゲームを出していたわけではないが、世に送り出したゲームはどれも佳作が多かった。このゲームも例に洩れず、アニメ原作ゲーとしては大成功した部類だろう。サッカーゲームといってもアクション性は皆無で、アドベンチャーとシミュレーションが融合した内容。原作の雰囲気を壊さずゲーム化した点は特筆ものといえる。今プレーしても十分面白いゲームの一つだと思う。へなちょこGKの森﨑くんが「そうなんどもぬかれてたまるかー!」と言いながらもあっさりとゴールを許す姿は日本中に悲しみと笑いを誘った。

 

 

火の鳥

この記事で3本目のコナミの作品。こうやって振り返ってみると何気に自分はコナミ信者だったのかもしれない。原作は漫画の巨匠、手塚治虫の晩年のライフワークであった「火の鳥」。これも当時のコナミのゲームらしく、ノリのいいBGM、軽快な操作性、隠しキャラあり、隠しルートありと全てにおいて平均点以上の出来だった。ただし、先述のグーニーズと違って原作とゲーム内容はほとんど関係ない。我王(主人公)がノミで飛ぶ鳥や役人たちをシバいて鬼瓦にするんだとばかり思ってのに映画見たら全然違ったのに衝撃を受けた。

 

 

マッハライダー

ファミリーサーキットがF1の華やかな雰囲気を再現しているのと対照的に、このマッハライダーはゲーム全体に退廃的な雰囲気が漂い、やけにBGMが頭の中に残る。アクセルとマシンガンだけでブレーキという概念が存在しない主人公を操作しながらただひたすら進んでいくのだが、非常に難易度が高く、後ろから敵車が突っ込んできただけで死亡してしまう。そして非常に有名なのがこの死亡シーンで、体当たりを受けた主人公は木っ端微塵の肉片となりながらも、次の瞬間元通りに回復する。ウルフマンも真っ青の蘇生能力の持ち主なのである。

 

 

遊遊記 

 ディスクシステムで発売された「ふぁみこんむかしばなし」第二弾。第一弾の「新・鬼ヶ島」も良い出来だが(のちに続編も発売されている)、個人的にはこちらのほうを推す。タイトルとおり西遊記のパロディで猿や河童、豚に和尚が「一生楽して暮らす方法」を求めて旅をするという内容で、笑いありちょっといい話ありでどんどんのめり込める。このころの任天堂のディスクゲームにはずれは無かった。ちなみにバーチャルコンソールでの配信は現在のところ無いので、ディスクシステムでプレーするしかないのが難点。

 

 

ディグダグ2

前作は地下に潜って掘りながら進んでいくという内容だったが、今度の舞台は島。島を崩しながら敵を海に落とすという豪快な内容で、大量の敵が土とともに海に沈んでいくのを見ると非常に気持ちがいい。ポンプを敵に差し込んで空気を送り込んで破裂させるという仕掛けも前作から引き継がれている。と、ここまで書いていたら、ただの鬼畜な殺戮ゲーなんじゃないかという気がしてきた。前作に比べると知名度が低いが、隠れた傑作。

 

 

スターラスター

発売当時はあまりの難解さにクソゲー扱いされていたナムコの初期の作品。のちのナムコ作品からは考えられないくらい不親切な説明書とゲームシステムだが、一度理解すればやたらめったに広い宇宙空間の壮大さや、敵とのバトル、燃料補給などの戦略性があることに気が付く。問題はそこまでいきつけるかどうかではあるが。後年になってインターネットでその先見の明があきらかになり、再評価された作品。

 

  

あとがき

ガチ目に選んでみると、任天堂、コナミ、ナムコでほとんどを占めてしまいました…(笑) ファミコン全盛期は名作とともにクソゲーも山のように発売されていたので、メーカーで選ぶというのがいちばんのクソゲー回避法だったのです。

 

ここで紹介したゲームの中には現在でもwiiのバーチャルコンソールでプレイできるものも数多くあります。今遊んでも十分面白いソフトばかりなので是非プレイしてみてください!