【最初だけ優しい】デアゴスティーニF1の創刊号 マクラーレンMP4/4

巷では「最初だけ優しい男子」をディアゴ系男子っていうらしい(笑)

 

そう、創刊号だけ特別価格でやたらCMを流すあの「デアゴスティーニ」。

今回も例に洩れず「創刊号はセナのマクラーレン」というナレーションでCMが流れていて、懐古厨なワタクシはまんまと最初だけ優しいやつを買ってしまいました。

 

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その創刊号は1988年にF1グランプリシーンを席巻した名車「マクラーレンMP4/4」です。

 

マクラーレンMP4/4とは?

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”Honda Racing Galleryより引用”

 

ホンダは過去にF1参戦を「活動」→「休止」を繰り返していて、

第1期 1964〜1968

第2期 1983〜1992

第3期 2000〜2008

第4期 2015〜現在

と区分けされます。

第1期は、当時四輪車としては実績の無かったホンダが、創始者本田宗一郎の号令のもと世界最高峰の4輪カーレースに参戦し、通算2勝をあげました。しかし1968年、本田宗一郎がこだわった空冷エンジン(フォーミュラカーは水冷が一般的)を投入したレースで、ドライバーが事故死。結局この年限りで撤退してしまいます。

それからしばらくの時を経て、ホンダはエンジンのみを供給するエンジンサプライヤーとして復帰。1983年からはウイリアムズと組み、パワフルなターボエンジンで次々と勝利を挙げていきます。86.87年と2年連続してチャンピオンサプライヤーとなったホンダですが、ウイリアムズと決別し、88年からはマクラーレンにパートナーを供給先を変更することになります。

 

この創刊号のマシンは最もF1が華やかだった第2期の1988年、マクラーレンとホンダがタッグを組んだ「マクラーレン MP4/4」です。

 

戦績を見ると

 

16戦15勝。

 

15回のポールポジション。

 

10回のワンツーフィニッシュ。

 

獲得ポイントは199点(2位フェラーリの3倍!)

 

とまあ、圧倒的な成績。

低重心のマシンと、パワーと燃費に優れたホンダエンジンの組合せは、手の付けられない速さで「史上最強」との呼び声も高いマシンです。

 

史上最強として候補にあげられるマシンは、

1992年「ウイリアムズルノー FW14B」

2002年「フェラーリ F2002」

などがいくつかあるのですが、この2台はマンセル、シューマッハといった絶対的なエースドライバーがチームメイトを圧倒してチャンピオンを獲得しました。

 

しかし、このMP4/4は

アイルトン・セナ

アラン・プロスト

の両ドライバーが、セナ8勝、プロスト7勝と激しいチャンピオン争いをしたことからも、ドライバーに依存しない速さを持っていたとも言えるのではないでしょうか。

 

ちなみに、たった1回だけ勝利を逃したイタリアGPでも、プロストはリタイヤしていたものの、セナは終盤までまではトップを独走。誰もが勝利を確信していました。

しかし残り2周、周回遅れのマシンを交わす際に接触し、まさかのリタイヤ。

接触したのは前年までのパートナーチーム、ウイリアムズに乗っていたスポット参戦のドライバーです。

そのドライバーの名は、ジャン・ルイ・シュレッサー。ホンダ第1期で事故死してしまった、ジョー・シュレッサーの甥だったのは因縁を感じずにはいられません。

 

現在、第4期F1活動としてホンダは再びマクラーレンと組んでいます。

あの当時と比べれば見る影もないほどの苦戦ぶりですが、それでも「マクラーレンホンダ」に期待してしまうのは、このMP4/4の圧倒的強さを思い出してしまうからなのかもしれません。

 

 

 

 

商品を開けてみた 

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外身はいつものデカい箱です。左側が冊子で、右側にはお目当てのMP4/4。

 

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 取り出してみました。

 

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本来ならタバコのロゴがあるのですが、時代の流れで当然のごとくカット。今の時代にあの頃のF1マシンを再現しようとするとどうしてもこうなってしまうんですよね。

 

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「POWERED by HONDA」のロゴ。当時はホンダ車のリアウインドウにこのステッカー貼ってる車が多かった。

 

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肉眼ではわからないレベルですが「Senna」とブラジル国旗がプリントされています。下にはドイツのファッションブランド、ヒューゴボス社のロゴ。2015年からはメルセデスに鞍替えしました。

 

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フロントウイングとモノコックの接続部分がやや粗い。この辺はそれなりの作り。

 

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シートベルトはシールプリント。

 

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MP4/4は前方から見た感じが一番好き。

 

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縁石と芝生は余計な気がする…(笑)

 

結局のところ買いなのか?

 

結論を先に言えば、創刊号は買いだと思います。

同じデアゴスティーニでもパーツのみの切り売りで「今日はフロントウイングとヘルメットです」みたいな形式もありますが、あれは全て集めないといけないのでコストが馬鹿になりません。

実際、今回のF1マシンコレクションも全部買えば20万円以上になるのですが、一つ一つが完成品なので全て集める必要はありません。

 

モデルそのものには粗さも目立つのですが、何といっても最初だけ優しい税込999円ですから、雰囲気でごまかして目をつぶりましょう。

部屋のインテリアとして飾っておけば、「あー、セナのマクラーレンホンダね」と反応する人もいるでしょうし、そこで蘊蓄を披露するのも一興です。

「マクラーレンのチーム監督のロンデニスって禿げそうで禿げなかったけど、最終的にやっぱり禿げたよねー」とか挟みながらMP4/4について語るのもいいでしょう。

 

ただ、2490円(税込)になると少し考えるかな。

 

既に第2号として中嶋悟のロータス99Tが発売されていますが、2号以降は私は様子見します。気になるマシンが出た時だけ買えばいいのですから。

 

とはいえ、F1が地上波に全く露出しなくなった現在、CMまで流してF1コレクションを販売してくれるデアゴスティーニ社には感謝ですね!

感謝の意味を込めて気になった号だけ買い支えようと思います(笑)

 

少しでも気になった方は創刊号だけでも是非!

 

 

氷室京介のラストライブを収録した”LAST GIGS"  DVD&ブルーレイついに発売!

2016年、4月から5月にかけて氷室京介が行ったラストライブである"LAST GIGS"。WOWOWで最終日の公演が放送されたものの、カットされたシーンも多くファンの間からはDVD、ブルーレイ化を望む声が多く上がっていました。

このような声に応える形で年をまたいだ2017年、ついに”LAST GIGS"のDVDが発売されます!

 

 

”LAST GIGS"とは?

日本のロックシーンに多大な影響を与えた唯一無二のボーカリスト氷室京介。数多くのフォロワーを生み出した伝説のロックバンドBOOWY解散後、ソロアーティストとしてもキャリアを重ね精力的なライブ活動を行ってきました。

しかし、長年酷使した耳の不調からくるライブパフォーマンスでの限界を感じた彼は、2014年のツアー中に突然のライブ活動終了宣言。「氷室京介を卒業する」とした彼の言葉にファンは驚きと戸惑いを隠せませんでした。

そのような状況の中おこなわれたツアー最終日の横浜アリーナ2DAYSのリハーサル中に、スリップして転倒し肋骨を骨折するという事態に見舞われます。

公演そのものが危ぶまれるなか、何とか気力でステージに立って公演を務め上げたものの、自分自身のパフォーマンスに納得のいかなかった彼は「また必ずどこかでリベンジを」と、再度ライブを行うことをファンに約束。

それから2年近い月日が流れた2016年、BOOWY時代最後のライブと同じく"LAST GIGS"と題された最後のツアーが大阪、福岡、名古屋、東京ドームで行われました。

 

 

”LAST GIGS" 収録曲

収録されているのは氷室京介最後のライブとなった2016年5月23日、東京ドーム公演。

実はこの日の公演は2016年7月にWOWOWで放送されています。

しかしMCといくつかの曲目はカットされており、今回は待望の完全収録という形で発売されることになりました。

 

以下、収録曲です。

 

2016,5,23 東京ドーム
1. DREAMIN'
2. RUNAWAY TRAIN
3. BLUE VACATION
4. TO THE HIGHWAY
5. BABY ACTION
6. ROUGE OF GRAY (※WOWOW未放送)
7. WELCOME TO THE TWILIGHT (※WOWOW未放送)
8. MISS MYSTERY LADY
9. “16"
10. IF YOU WANT (※WOWOW未放送)
11. LOVER'S DAY
12. CLOUDY HEART
13. LOVE & GAME
14. PARACHUTE
15. BANG THE BEAT
16. WARRIORS
17. NATIVE STRANGER
18. ONLY YOU
19. RENDEZ-VOUS (※WOWOW未放送)
20. BEAT SWEET (※WOWOW未放送)
21. PLASTIC BOMB
22. WILD AT NIGHT
23. WILD ROMANCE
24. ANGEL

アンコール 1
25. The Sun Also Rises
26. 魂を抱いてくれ (※WOWOW未放送)
27. IN THE NUDE (※WOWOW未放送)
28. JEALOUSYを眠らせて
29. NO.NEW YORK

アンコール 2
30. VIRGIN BEAT
31. KISS ME
32. ROXY
33. SUMMER GAME

アンコール 3
34. SEX&CLASH&ROCK'N'ROLL (※WOWOW未放送)
35. B・BLUE (※WOWOW未放送)

 

こうしてみるとWOWOWでは放送されなかった曲目がかなりあります。

特に現在のところ氷室京介としてのラストナンバーである”B・BLUE”は必見ですね。

ぶっちゃけこの辺はDVDを売るための大人の事情的な部分もあるでしょう。それでもいち早く放送してくれたWOWOWさんには感謝です!

 

初回BOX限定盤だけの収録曲

そして今回、初回BOX限定盤には“LE PROLOGUE"と名付けられた最終日以外の公演の模様が収録された曲が付属されます。

どうしても最終日の東京ドーム5月23日がクローズアップされてしまうのですが、あくまで今回のツアー全てが”LAST GIGS"であるという彼の想いを感じ取ることができます。

各地でのMCも収録されているとのことなので、ファンとしては見逃せません。

 

LE PROLOGUE ※初回限定BOX盤のみ付属
1.DREAMIN'(京セラドーム大阪)
2.LOVE & GAME(京セラドーム大阪)
3.MARIONETTE(京セラドーム大阪)
4.TO THE HIGHWAY((京セラドーム大阪)
5.BABY ACTION(福岡ヤフオクドーム)

6.MISS MYSTERY LADY(福岡ヤフオクドーム)

7.PARACHUTE(福岡ヤフオクドーム)
8.PLASTIC BOMB(京セラドーム大阪)
9.DIAMOND DUST(京セラドーム大阪)
10.IMAGE DOWN(京セラドーム大阪)
11.SEX&CLASH&ROCK'N'ROLL(ナゴヤドーム)
12.IN THE NUDE (ナゴヤドーム)
13.VIRGIN BEAT (ナゴヤドーム)
14.THE SUN ALSO RISES (東京ドーム)
15.SUMMER GAME (東京ドーム)
16.REVOLVER(京セラドーム大阪)

 

さらには先行予約特典も!(※2017.1.31まで)

早期先行予約特典として “ LAST GIGS"スタッフパス レプリカステッカーがついてきます。こういうアイテムはファンとしては地味に嬉しいんですよね(笑)

先行予約特典は2017年1月31日までとのこと。数には限りがありますので、ゲットしたい方はお早めに。

 

まとめ

実は私はWOWOW版を見たクチです。

それでも、最終日が完全収録され、他の公演までついてくる今回のDVDは買う価値があると思います。

なにより、いまのところ氷室京介のライブはこれが最後。

ロックに生き、ライブに対して最後まで真摯に向き合った彼の姿をファンとしては見逃す手はありません。

発売を今から楽しみに待ちたいと思います!

 

初回BOX限定ブルーレイはこちら

 

初回BOX限定DVDはこちら

 

 

ファミコンクラシックミニ以外にもまだまだある!名作ゲーム15選

当時のゲーマー世代を中心に「熱い思い出がよみがえる」と話題になったニンテンドーファミコンクラシックミニ。発売されてしばらく経ちましたが、まだまだ入手困難な状況が続いています。ただし、値段は以前に比べると落ち着いてきているようですが…。

この名作ぞろいのクラッシクミニのなかに「アトランチスの謎」が入っている違和感が半端ないのですが、「第二弾を作るならこのゲームを入れてほしい!」という願いも込めて、第一弾には収録されなかったゲームから個人的な名作15本を選んでみました。ネタではなくわりと本気でオススメのヤツです。

 

 

 

 

悪魔城伝説

いきなり初っ端から書くと、個人的ファミコンアクションゲームの最高峰。仲間プレーヤーを操作できるようになったため、難易度が高かった初代「悪魔城ドラキュラ」からは少し下がったが、これくらいがゲームバランスとしてちょうどいい。難しくてもやりこめば何とかなるというレベル。ステージ分岐と使用キャラによって何度でも楽しめて飽きさせない。当時のコナミの先端技術であったFM音源で奏でるBGMも最高。"beginning"と"aquarius”は必聴。

 

 

グーニーズ 

これもコナミの作品。映画原作で面白いゲームはほとんどないと思うが、これはゲームが映画を超えた」という稀な例。簡単に言うと「洞窟の中でのお宝探し」だが、シンディローパーの主題歌が流れるBGMでノリノリ。当時は簡単にクリアできていたのだが、大人になってやるとアイテムがどこにあったのかすっかり忘れていて激ムズ。簡単に感じたのは仲間内でアイテムの場所を教え合っていたからだと実感した。子供ゲーマー達は固いきずなで結ばれていた。

 

 

ドラゴンクエスト3

ロト伝説3部作の完結編で、ドラクエの中では一番好きな作品。発売日が平日だったにもかかわらず、小学生が並んで買っていたので「アレ?おまえら学校どうしたの?」と色々問題になった作品でもある(ちなみに私は発売一ヶ月後でも並んで買いました)。転職や昼と夜の概念などドラクエのシステムはこの作品でほぼ確立された。物語の展開や自由度など文句の付けどころがないが、唯一バッテリーバックアップ呼ばれるセーブ機能が消えやすかったのが難点。オープニングの真っ黒な画面で冒険の書が消えていることを告げる呪いの音楽はトラウマ。リメークされたSFC版の出来はさらにいいのだけど、当時のゲーマーが熱中したFC版も是非プレーしてみてほしい。

 

 

フラッピー 

元々はパソコン版が発売されていて、このファミコン版は移植版となる。現在でもAndroidでプレーできるようだ(未プレイ)。ゲーム内容はパズルアクションゲームといった感じで、まずは画面を止めてストーンの動かし方を考えた後、敵の妨害をかわしつつ実際に運んでみるというもの。フラッピーの魅力は謎解きとアクション性が両立されている点、そしてフラッピーがやたらと可愛らしい点だ。フラッピーがストーンに押しつぶされた絵を見たさに無意味に自分からストーンの下敷きになってた覚えがある。

 

 

スターソルジャー

あの16連射で有名な高橋名人の全盛期に出たシューティングゲーム。当時の小学生の間で高橋名人はヒーローそのもので、ただのハドソンの社員なのにメディアに登場しまくって、なんと映画まで制作された。夏休みに「高橋名人対毛利名人の映画を見に行きたい」とオヤジに言ったら「ワシがそんなもん見るわけなかろーが」と一蹴されたのは今となってはいい思い出。あと、当時は「高橋名人が16連射するのにコントローラーにバネを仕込んで警察に逮捕された」という噂がまことしやかに流れて、自分はわりとマジで信じていた(ただの都市伝説)。え?ゲーム?普通に硬派なシューティングです。

 

 

戦場の狼 

狼の名にふさわしく、スーパージョーがたった一人で敵の陣地に乗り込んで捕虜を助けながら敵基地を壊滅させるというランボーチックな設定。全体を通してやたら渋い世界観が魅力的で、「男のゲーム」という感じを醸し出している。この時代のゲームらしく難易度は高いが、ステージをクリアした後に現れるスーパージョーの渋い絵を見る為にやっていた。

 

 

マイクタイソンパンチアウト

元々はディスクシステムのゴルフゲームの全国大会の景品だった「パンチアウト」に当時のヘビー級チャンピオン、マイクタイソンを加えて「マイクタイソン・パンチアウト」として発売された。ボクシングというよりは覚えゲーのアクションといった趣だが、敵キャラの個性が立っていた為に覚えることが苦痛にはならなかった。ただしタイソンは強すぎ。

 

 

マイライフマイラブ 

人生ゲーム。とはいえ、ボードゲームのアレではなく、人生を疑似体験するゲームと言った方が正しい。主人公は幼稚園から寿命が尽きるまでただひたすらサイコロを振り続けるという根気を要する。ただし、自由度は限りなく高く、転職、結婚、離婚、友人との絶交など何でもあり。40歳くらいまでは目的を持って楽しくプレーできるだろう。ただし、ここから寿命が尽きるまでのほうがはるかに長く、60を過ぎればすることがなくなり、自分の老後もこんなに退屈なんだろうかと先行きが不安になってくる。そういう意味ではとても「リアル」なゲーム。

 

 

ファミリーサーキット

中嶋悟が日本人初のF1レギュラー参戦で沸いていたころに発売されたレースゲーム。ナムコ”ファミリーシリーズ”(かの有名なファミスタなどもこのシリーズの作品)らしくキャッチーな作りだが奥は深く、ターボが突然トラブルに見舞われたり、タイヤを酷使すればすり減ったりと戦略性も求められる。また、ピケ・マンセル・プロスト・セナの四強が登場し彼らとのバトルを楽しむことが出来る。とはいっても敵車体との当たり判定は存在しないので疑似バトルではあるが。なお、敵との当たり判定が存在しない代わりに、コース脇には殺す気マンマンで縁石がセットされており、これに高速でぶつかると即リタイヤとなる。耐久レースで3時間くらい延々走り続けて最終ラップに縁石にぶつかり、サーキットの星となったことは今でも忘れられない。

 

 

キャプテン翼

このゲーム発売したテクモは本数としてはそれほど多くのゲームを出していたわけではないが、世に送り出したゲームはどれも佳作が多かった。このゲームも例に洩れず、アニメ原作ゲーとしては大成功した部類だろう。サッカーゲームといってもアクション性は皆無で、アドベンチャーとシミュレーションが融合した内容。原作の雰囲気を壊さずゲーム化した点は特筆ものといえる。今プレーしても十分面白いゲームの一つだと思う。へなちょこGKの森﨑くんが「そうなんどもぬかれてたまるかー!」と言いながらもあっさりとゴールを許す姿は日本中に悲しみと笑いを誘った。

 

 

火の鳥

この記事で3本目のコナミの作品。こうやって振り返ってみると何気に自分はコナミ信者だったのかもしれない。原作は漫画の巨匠、手塚治虫の晩年のライフワークであった「火の鳥」。これも当時のコナミのゲームらしく、ノリのいいBGM、軽快な操作性、隠しキャラあり、隠しルートありと全てにおいて平均点以上の出来だった。ただし、先述のグーニーズと違って原作とゲーム内容はほとんど関係ない。我王(主人公)がノミで飛ぶ鳥や役人たちをシバいて鬼瓦にするんだとばかり思ってのに映画見たら全然違ったのに衝撃を受けた。

 

 

マッハライダー

ファミリーサーキットがF1の華やかな雰囲気を再現しているのと対照的に、このマッハライダーはゲーム全体に退廃的な雰囲気が漂い、やけにBGMが頭の中に残る。アクセルとマシンガンだけでブレーキという概念が存在しない主人公を操作しながらただひたすら進んでいくのだが、非常に難易度が高く、後ろから敵車が突っ込んできただけで死亡してしまう。そして非常に有名なのがこの死亡シーンで、体当たりを受けた主人公は木っ端微塵の肉片となりながらも、次の瞬間元通りに回復する。ウルフマンも真っ青の蘇生能力の持ち主なのである。

 

 

遊遊記 

 ディスクシステムで発売された「ふぁみこんむかしばなし」第二弾。第一弾の「新・鬼ヶ島」も良い出来だが(のちに続編も発売されている)、個人的にはこちらのほうを推す。タイトルとおり西遊記のパロディで猿や河童、豚に和尚が「一生楽して暮らす方法」を求めて旅をするという内容で、笑いありちょっといい話ありでどんどんのめり込める。このころの任天堂のディスクゲームにはずれは無かった。ちなみにバーチャルコンソールでの配信は現在のところ無いので、ディスクシステムでプレーするしかないのが難点。

 

 

ディグダグ2

前作は地下に潜って掘りながら進んでいくという内容だったが、今度の舞台は島。島を崩しながら敵を海に落とすという豪快な内容で、大量の敵が土とともに海に沈んでいくのを見ると非常に気持ちがいい。ポンプを敵に差し込んで空気を送り込んで破裂させるという仕掛けも前作から引き継がれている。と、ここまで書いていたら、ただの鬼畜な殺戮ゲーなんじゃないかという気がしてきた。前作に比べると知名度が低いが、隠れた傑作。

 

 

スターラスター

発売当時はあまりの難解さにクソゲー扱いされていたナムコの初期の作品。のちのナムコ作品からは考えられないくらい不親切な説明書とゲームシステムだが、一度理解すればやたらめったに広い宇宙空間の壮大さや、敵とのバトル、燃料補給などの戦略性があることに気が付く。問題はそこまでいきつけるかどうかではあるが。後年になってインターネットでその先見の明があきらかになり、再評価された作品。

 

  

あとがき

ガチ目に選んでみると、任天堂、コナミ、ナムコでほとんどを占めてしまいました…(笑) ファミコン全盛期は名作とともにクソゲーも山のように発売されていたので、メーカーで選ぶというのがいちばんのクソゲー回避法だったのです。

 

ここで紹介したゲームの中には現在でもwiiのバーチャルコンソールでプレイできるものも数多くあります。今遊んでも十分面白いソフトばかりなので是非プレイしてみてください! 

 

 

 

【男のパワースポット】 赤間神宮で平家に想いを馳せてみる

レイジアゲインストザ厄年

つい先日、気がつきました。

なんか私、今年本厄らしいです。

厄年って満年齢だと思ってたら、数え年表記らしくて(生まれた年を1歳とする数え方)昭和51年生まれの私は今年ガッツリ本厄なんだとか。

 

しかも、調べてみると「厄年三ヶ条」なるものがあるらしく

前厄 お金を使うな。喧嘩別れに注意

本厄 健康保険に入れ

後厄 焦るな。家庭を大事にそろそろ始動

なんだそうです。

 

え??マジで??ワシ、去年家買ったがなwww

 

と、草をはやしてみたものの、やっぱり多少は気になるわけです。

 そこでお祓いに行くのも考えたのですが、それだけだと一回で終わってしまって面白くない。

「せっかく本厄なんだし、いろんなパワースポット回ってブログのネタにでもしたらいいんじゃね??」と。

パワースポットって女性誌とかで特集組まれていたりするし、男のパワースポットってなかなか聞いたこと無い。(だいたい「男のパワースポット」っていうと下の方を想像しがちな気がする)

 

ということで、どこまで続くかわかりませんが今年と来年で回れるだけパワースポットを回ってみようと思います!

 

題して

「レイジアゲインストザ厄年。男のパワースポット巡り」

 

いや、レイジアゲインストってなんかカッコいいじゃないですか。直訳すると「厄年に対する怒り」。

まあ特に厄年に何されたってわけでもないんですが、

ブログネタのために厄年には死んでもらいます。

 

 

 

 

平家ゆかりの地 赤間神宮

一発目はどこにしようかと思っていたのですが、せっかく下関に出張中なので、平家ゆかりの地赤間神宮にすることにしました。

 概要

歴史に疎い方に超簡単に説明します。

その昔現在栄華を誇った平氏壇ノ浦の戦いで源氏に敗れ、その際に最期を察した二位尼平清盛の奥さん)が8歳の安徳天皇を抱きかかえて海に身を投げたと言われていて、ここ赤間神宮はその安徳天皇を祀る場所なのです。

 

アクセス

車だと下関ICから車で10分から15分程度で着きます。

バスなら下関駅から10分位。赤間神宮前で下車。

駐車場は道を隔てた向かい側に無料駐車場が50台くらいはあります。

 

満車の時には歩いて5分程度のカモンワーフ駐車場がありますが、こちらは有料。

ただし、近く唐戸市場には面白いものが沢山あるのでそれはそれで楽しいと思いますよ!

 

グルメ

ありません。

私が行った時には初詣時だったので的屋はいましたが、基本なにもありません。

素直に唐戸市場で食べましょう。

 

 

訪問記

ここからは写真で。

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竜宮城をイメージして作られた赤間神宮。「水天門」が出迎えます。あんこたっぷりたいやきは無視してください。

 

 

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鶏インフルエンザがえらい事になっていますが、そういえば今年は酉年ですね。

 

 

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水天門からは関門海峡を一望できます。朝一番で行ったのでおもいっきり逆光。

 

 

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 拝殿には観光客がたくさん…だったのですが韓国語ばかりが聞こえてきました。韓国人旅行客の団体と当たった様子。

 

 

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 男のパワースポット巡りと題していることだし、やっぱり「男みくじ」でしょ!ってことで…。

 

 

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 で、でた~wwリアクション取りにくい小吉奴wwwww

でも、よく見ると結構いいこと書いてある。

趣味「ビジネスチャンスに発展」って書いてあるのが何気に嬉しい。このブログでビジネスチャンスに発展したりしないかしら(願望)

 

 

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 本殿から少しそれると耳なし芳一を祀る「芳一堂」があります。

ベン、ベベン~と琵琶の音が流れていて明らかに異質な空間。

この赤間神宮の前身「阿弥陀寺」は耳なし芳一の舞台になったとされている場所なのです。

耳なし芳一って小学生でも知ってる有名な怪談ですよね。小さい頃に聞いてえらい怖かった記憶があります。

 

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 「写真で一言」とかのネタになりそう(失礼)

 

 

 

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神社内からは関門橋も見えます。マンションが邪魔して見難いですが…。

 

 

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駐車場にあった碇。なんかの由来があるらしいのですがちゃんと見てなかったので忘れました。

 

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駐車場からは関門橋が良く見えます。

 

 

以上、赤間神宮訪問記です。

 

「平家がぜんぜん出てこねぇじゃねえか!」と思われる方もいるかもれませんが、

平家の墓とか安徳天皇稜は普通に写真取るの忘れましたw スミマセン

 

神社のみどころを全て見て回っても大体40分程度もあれば充分だと思います。

アクセスも悪くありませんし、下関観光では唐戸市場とセットでコースに組み込む価値があります。

 

竜宮城をイメージして作られているだけあって、他の神社とは違う雰囲気を感じることが出来るでしょう!

 

……と、こんな感じ。

 

第二回は果たしてあるのか…??

 

 

【2017.1.4東京ドーム】新日本プロレスワールドに入会していたヤツは勝ち組

いやまあ、勝ち組って言いたいだけなんですけどw

 

毎年恒例の新日本プロレス1.4東京ドーム大会。

ずっと前から気にはなっていたんですが、これを機についに新日本プロレスワールドに入会してしまいました。

 

月額999円で新日本のビッグマッチや過去試合が見放題というかなりお得なコンテンツ。

選手の入場曲が権利の関係上一部差し替えがありますが、実況は被せてあるしそこまで気になるものでもありません。

ワールドプロレスリングを毎週チェックしてるって人はお金払うだけの価値があるのでおススメです。

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プロレスについて書いた過去記事はこちら。

www.dango-farm.com

 

www.dango-farm.com

 

 

では、早速気になった試合の感想を書きます。

 

KUSHIDA VS 高橋ヒロム

EVILと同じく海外遠征でヒールターンして帰ってきた高橋ヒロム。前シリーズからロスインゴベルナブレス入りを表明して戦線に絡んでいたが、いよいよジュニア王者のKUSHIDAに挑戦することになった。

試合運び自体は海外帰りのヒールターン組のそれだったが、場外のダイビングセントーンはインパクトが大きかった。あれはかなり尻をしたたかに打ちつけたのではなかろうか。

結果はパワーで勝った高橋ヒロムの勝利。武者修行帰りのインパクトを見せるという点では規定路線だろうが、まだまだ技も試合運びも粗さが残る。

EVILの時も同じような事を書いたが、一回りしてインパクトが薄れた時が勝負の時。それまでに一発一発の説得力をつけて欲しいと思う。

 

柴田勝頼 VS 後藤洋央紀

 かなり長い時間をかけて展開してきた同級生コンビの抗争。

NEVER王者の柴田は第三世代を相手に防衛を重ねてきたが、それによってベルトの価値が上がったかと言われれば少し微妙なところもあった。

加えて首の状態もあまり良くない様子でこの試合でも本調子ではないように感じられる。

対する後藤はCHAOSに入ったものの、イマイチパッとしないまま2016年は終わってしまったので今年こそはやらねばならない年……と昨年も言ってたっけ。蝶野やライガーをはじめとする解説陣も、後藤に対するやるせなさみたいなのが見えて面白かった。

試合自体はいわゆる意地と意地のぶつかり合いの典型みたいな試合。ゴツゴツした男と男のプロレス的な展開だったが、最後は柴田の首の状態がついていかなかった感じもあり、後藤の勝利。

果たして後藤はこのベルトの価値を高める事ができるだろうか?

 

内藤哲也 VS 棚橋弘至

個人的メインイベント。

過去記事でも書いたように、内藤哲也の存在感は1年前とは比べ物にならないくらいに大きくなった。リング内外でオカダ、棚橋以上の存在感を放ち、プロレス大賞も受賞した。

対する棚橋はこの1年はコンディション不良にも苦しみ全くいいところが無く終わってしまい、この1.4は入場曲を変更してまで捲土重来を期する。テレビ朝日風に言うと「絶対に負けられない戦い」だった。

しかし、試合は強かさを見せた内藤の勝利。

たとえ内藤が敗れても、もはや内藤哲也のレスラーとしての価値が下がる事はないので、棚橋の価値を予想していたのだが、この試合だけは勝敗予想が外れた。

試合後にいつものように傍若無人な振る舞いをせず、棚橋をリスペクトしていたのは、逆に棚橋ファンにとっては残酷な光景だった。

今後棚橋はどうするのだろう。個人的には内藤と共闘してロスインゴ入りがいいのではないかと思うのだが、新しい入場曲が「GO!ACE!」と言っていたのでそれは流石に無いか。

 

 オカダカズチカ VS ケニー・オメガ

内藤がこの1年間で状況が全く変わったと書いたが、ケニー・オメガもこの1年で大きくレスラー人生が変わった一人。

昨年はジュニアでKUSHIDAと防衛戦をしていた事を考えると、一気にスターダムにのし上がったといってもいいだろう。

対するオカダは、実質的な新日本プロレスのエースとして団体を引っ張ってきた。

オカダが再三言っていたように彼が背負うものは大きく、彼のチャンピオンとしての振る舞いが新日本プロレスそのものの評価に直結する。そんな中でファンの期待に応え続けてきた。

結果は自分の予想通りオカダの勝利だったが、レベルの高い技の応酬は見ごたえ充分だった。

ただ、エキサイトしすぎて試合は44分もかかってしまい、テレ朝CSの放送時間には収まらない事態が発生。

結果、新日本プロレスワールドに今日入会したワシ勝ち組。

 

まとめ

2016年の年初に中邑、AJスタイルズが退団し、先行きを不安視する声もあった新日本プロレス。

だが、一年間で内藤、オメガを育て、この大会では昨年を上回る満足度の高い試合を提供していたと思う。

解説のミラノコレクションが言っていたが、世界を見渡してもこれだけの試合を見せれる団体は無いといってもいいかもしれない。

しかし磐石に見える新日本プロレスだが、こと国内について言えば、一般層に対する知名度はまだまだなのが正直なところだと思う。

オカダカズチカをどれだけの人が知っているのか?

プロレス大賞を取った内藤哲也の顔がわかる人がどれだけいるのか?

新日本プロレスの課題は一般層への知名度に他ならない。

だが聡明な木谷オーナーのことだから、そこは一般層にいかに浸透させるかを戦略として考えていることだろう。

それが達成された時、ワールドプロレスリングのゴールデンタイムへの再進出も見えてくるかもしれない。そんな時でも新日本プロレスワールドに入会していれば、中継時間切れを気にすることもないだろう。

その時までサービスをやってなかったら知らないけどw

 

【祝 Amazonプライムmusic配信】 BOOWYのアルバム全14枚をレビュー

ご存知かどうかわかりませんが、私はBOOWYと氷室京介氏を敬愛してやまないのです。今年の氷室京介氏の”卒業”には色々と思う所がありましたし、このブログを始めた当初にこんな記事も書かせていただきました。

 

www.dango-farm.com

 

と、このようにBOOWYの曲には色々と思い出があったりするのです。”LAST GIGS"に行けなかったのでWOWOWで見ましたよ、ハイ。

 

そんなある日、いつものようにAmazonプライムミュージックを開いてみると、なんとトップページに”BOOWY 特集"とか出てるじゃないですか。いやいや、チョット待ってくれと。こんなはずはないだろうと。BOOWYとか言いながらチョコレートプラネットが出てきてヒムロックのモノマネしてんじゃねえの?とか思っていたのですが、ガチでBOOWY曲の配信をしているんですよね、これが。

気になって調べてみると、どうやら2016年12月5日付で全ての定額制音楽配信サービスでBOOWY楽曲の配信を始めたとのこと。

 

これはめでたい!

 

せっかくだから、たくさんの人にBOOWYを知ってもらいたい!

 

ということで、今回は「BOOWYって何なの?名前聞いた事あるけど良く知らないんだけど」って方のために、この度配信されたBOOWYのアルバム全14枚を紹介するという企画です。

 

まずはその前に、BOOWYのスターティングメンバー簡単に紹介したいと思います。

 

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メンバー紹介 

氷室京介(Vo)

愛称”ヒムロック”。「ロックってwww」と草を生やすことなかれ。その歌唱スタイル、生き様、立ち振る舞いは"ヒムロック"という言葉でしか表現できない。後に数々のフォロワーを生み出した唯一無二のボーカリスト。若い頃の彼の醸し出す雰囲気に勝てる歌い手は未だにいないと思う今日この頃。その昔、夜のヒットスタジオに出演した際に、初恋の人とご対面という企画があり、喜びのあまり「さすがフジテレビだぜぃ」と言い放ち周囲を困惑させるなどお茶目な一面もある。

 

布袋寅泰(Gt)

現在の”アニキ”という男っぽいイメージしか知らない方には想像がつかないかもしれないが、BOOWY時代は中性的なイメージで売り出していた。いや、別に売り出していたわけではないと思うが、とにかくカッコよかったのである。トレードマークは黒字に幾何学模様のギター。中学生の頃に布袋の熱狂的なファンだった友人が、この布袋柄をデザインした年賀状を送りつけてきたのだが、どう考えても「喪中につき年末年始の挨拶をご遠慮申し上げます」にしか見えなかったのは、今となっては良き思い出。

 

松井恒松(Ba)

現在は改名して「松井常松」となっている。氷室、布袋の陰に隠れてあまり(と言うか全く)目立たず、あの伝説の渋谷公会堂のライブを収めた「1224」では高橋まこっちゃんと共に、ほとんど映像に残ってない。しかし、その正確なピッキングでBOOWYの音楽を陰から支えていた。ヒムロックのMCでは「渋い男です!マツイ、ツネマ↑ッツ!」( ↑で上がる)と紹介されるのが定番になっていた。解散後も氷室、布袋共に親交があるのが彼の人柄を表している。

 

高橋まこと(Dr)

メンバー最年長。「親父のような存在」とヒムロックが語っていたように、個性の強いメンバーを取りまとめていた(らしい)。あまりBOOWYのことを語りたがらない他のメンバーとは違い、現在でもわりと積極的に当時の裏話を披露してファンを喜ばせたり困惑させたりしている(経済的な理由とか言うな)。ヒゲとサングラスでおなじみだが、ヒゲが無くなるとタモリと間違われることもしばしば。ニコニコ動画の「季節が君だけを変える」のPVでは、ヒゲの無い高橋まことが出てきたシーンでタモリ祭りが開催されていた。

 

 

BOOWY全14枚アルバムレビュー

それでは全アルバムレビューです。長々と書いていたり、あっさりしてたりバラバラですが、そこは思い入れの差ということでご理解を。

 

【評価基準】(2016年時点においての個人的評価)

★★★★…これは絶対に聴くべき!

★★★……押さえておけば間違いなし

★★………とりあえず聴いてみて

★…………無理して聴かなくてもOK

 

 

BOOWY

BOΦWY

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評価 ★★★

デビューから3枚目のアルバム。その前の2枚目はどうしたんだよって話だが、版権的なアレで今回の配信からは外れた模様。2枚目の「INSTANT LOVE」は今になって聴くと凄くカッコいいので残念極まりない。それはさておきこのバンド名をタイトルに持ってきた「BOOWY」。解散まで彼らが大事に演奏し続けた「Dreamin'」「CLOUDY HEART」やヒムロックがソロになってもお気に入りだった「ハイウェイに乗る前に」などを収録。ただ「Dreamin'」は後に紹介するライブ盤よりもややテンポが遅くもっさりとしていてイマイチ。この曲はライブVer.に限る。

さすがに古さも感じさせるが、全体的には歌謡曲とPOPとROCKが上手い具合に融合していて、まさにブレイク前夜といった雰囲気を漂わせている。全アルバムを通じて唯一の布袋ボーカルの曲「DANCE CRAZE」も収録。

 

JUST A HERO

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評価 ★★★★

2枚目のアルバム紹介で言ってしまうのもどうかと思うが、個人的に音楽史に残る歴史的名盤。「無人島に持って行くアルバムを5枚選べ」って言われたら、間違いなくこれが入る。統一されたアルバムコンセプト、打ち込みを多用しながらも根底にあるROCKテイスト、メロディアスな楽曲の完成度など非の打ち所がない。アルバムジャケットも一気に垢抜けた感じで渋くなり、このアルバムでBOOWYのスタイルが確立されたといっても良いだろう。

ただヒムロックの歌詞は当時の世相を反映してか、バブリーな言葉で埋め尽くされ何だかよく解らない横文字が目につく。このアルバムの収録曲をカラオケで歌うと、必ずPVにはケバい姉ちゃんが映し出されてワイン飲んで踊るイメージ映像が映し出される。

いわゆる捨て曲無しでどの曲もおススメだが、あえて一曲選ぶとするならば「BLUE VACATION」。この曲には先述したアルバムの魅力が全て詰まっている。ヒムロックじゃないと歌えないキザすぎる歌詞も含めて。

 

”GIGS” JUST A HERO TOUR 1986

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評価 ★★★

「ライブハウス武道館へようこそ」はBOOWYをあまり知らない人でも聞いたことがあるのでは?初の日本武道館公演でヒムロックがオーディエンスに放った言葉は、後に数々のアーティストが真似て「ライブハウス武道館」と表現するのが定番となった。

発売当初は10万枚限定で即完売してプレミア化していたが、1989年に再版され広く流通することになった。当時はそれほど積極的に公表されてはいなかったと思うが、このライブは武道館ライブのみを収録したのではなく、このツアーの中からセレクトしたうえで、キーボードやボーカルをオーバーダビングして録音されている。その違いは後に紹介する”NAKED”と聞き比べてみると違いがよく解って面白いと思う。良いところを選りすぐっているうえに音を被せてあるのだから、それぞれの楽曲のクオリティーは当然高い。

 

BEAT EMOTION

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評価 ★★

えーっと、BOOWYって2人のユニットでしたっけ?と言いたくなるような氷室&布袋のカバージャケットだが、実は裏側に松井&高橋がちゃんと写っているのでファンの方はご安心を。

前作の作り込まれたサウンドからは一変。シンプルな音作りでストレートにBEAT感を追及しているのだが、JUST A HEROから比べるとどうも淡泊な気がしてしまう。RAIN IN MY HEART」とかはかなり好きだけど。

ちなみにこの作品でアルバムチャート初の1位を獲得。ついに日本の音楽シーンの頂点を極めたBOOWYは、その瞬間から解散に歩を進めていくことになる。

 

 

PSYCHOPATH

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評価 ★★★

結果的にこれがラストアルバムとなった。ファンに人気の高い「LIAR GIRL」「LONGER THAN FOREVER」は必聴。「MEMORY」や「季節が君だけを変える」など別れのナンバーはバンドが終焉しつつあることを暗示していた。個人的にはマイナー調のメロディと過去の神話をモチーフにした歌詞が印象的な「FANTASTIC STORY」がお気に入り。どうでもいい話だが、割と最近まで”ファンタジックストーリー”だと思っていた。何度聞いても「ファンタジック」と言ってるように聞こえるのだが…。

ジャケットに移っている5人目の黒い影のメンバーは何者なのかは今もって謎。

 

LAST GIGS

LAST GIGS

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 評価 ★

後に紹介する「LAST GIGS CONPLETE」が 発売された以上、わざわざこれを聴く必要はないので評価を星一つとしたが、発売当時は聴きまくった一枚。88年4月5日からわずか一か月後の5月3日。収録曲が少ないことやMCが完全にカットされていることなど不満点も多いが、このスケジュールを考えるとこれでもギリギリだったのだろう。

SINGLES

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評価 ★

これも前述のLAST GIGSと同様の理由で星一つ。現在ではどの曲も他のベスト盤に収録されている。ただ、今でこそBOOWYのベスト盤はいくつか発売されているが、解散後しばらくの間はこのアルバムしかなかったので、これも当時は聴き倒した。

 

 THIS BOOWY

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評価 ★★

解散から10年後の1998年、BOOWYの再評価ブームとなるきっかけとなった一枚。当時は「MEMORY」のPVまで制作され(過去映像の寄せ集めではあるけど)、オリコン1位を獲得してファンの溜飲を下げた。このアルバムが売れたことでEMIは後に過去音源を小出しにしながら販売するといういわゆる”EMI 商法”と呼ばれるシステムを確立していくことになる。

 GIGS CASE OF BOOWY

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評価 ★

これも後に"CONPLETE"が発売されて…(以下略)

と思ったが、「ONLY YOU」だけは聴く価値あり。曲の出だしで松井恒松がおもいっきり音を外しているのがしっかりと収録されている。後の”CONPLETE”では修正されているので、この外しっぷりはこのアルバムでしか聴くことが出来ない。

 

 GIGS at BUDOKAN BEAT EMOTION ROCK'N ROLL CIRCUS TOUR 1986.11.11~1987.2.24

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評価 ★★

2004年の発売当初は、あの悪名高きコピーコントロールCD(通称CCCD)として発売された。このCCCDは音質が悪いことやプレーヤーが故障する可能性があることなど、それはそれは不評を買っていたのだが、このアルバムも例外なく酷い音質でガッカリさせられた。おまけにこれを再生してから、当時のノートPCのプレーヤーが使えなくなってしまったという最悪の想い出がある。

しかしこの配信で聴けるのは後に再発されたBlu-spec CD音源なので、まずまず聴ける音源になっている(それでも少し籠った感じはするが)。

 

 "GIGS" CASE OF BOOWY COMPLETE

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 評価 ★★★

1987年に行われたライブ”CASE OF BOOWY”を収録。このころにはメンバーの中では既に解散が決まっており、総決算の意味合いが強かったのだろう。”CASE OF BOOWY”は過去何度か映像化、音源化されてきたがここにようやく完全収録されるに至った。とか言いながらまだ何かあるんじゃないかと期待してたりする自分もいる。

ライブ自体はバンドとして成熟されているので、安心して聴くことが出来る。

 

 

LAST GIGS COMPLETE

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 評価 ★★★

解散から25年経った2012年にようやくリリースされた完全版LAST GIGS。オリジナル盤よりも音質が上がっており、当時聴きこんだ人も新鮮に聴くことができるだろう。

オリジナル盤もこの完全版も、解散ライブにありがちな湿っぽさは全くない。メンバーの中では前年の12月24日にBOOWYは解散しており、このライブは「少し早い再結成ライブ」だったと言われれば合点がいく。

 

"GIGS" JUST A HERO TOUR 1986 NAKED

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 評価 ★★★★

 先に紹介した「JUST A HERO TOUR」にはオーバーダビングか施されていたが、この"NAKED"はまさに”裸”のまま。歌詞間違えや演奏ミスなどもそのまま収録されていて、過去発売されたどのライブ盤よりも生々しい。メンバーの息遣い、観衆のノリ、空気感、その場にいるような感覚が味わえると言ったら言い過ぎか。しかし、それくらいに出来は良い。

こういう素晴らしい音源が残っているのであればEMIはさっさと出せよコノヤローと言いたくもなる。…いや、出してください。よろしくお願いします。

 

THE BEST "STORY"

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評価 ★★★

大人の事情で配信はEMIパートのみ。それでも大体の曲は網羅されているので、とりあえずBOOWYを初めて聞く人にはおススメ。

「STORY」を聴いてからオリジナルアルバムに進み、ライブ盤を楽しむというコースが一番いいかもしれない。

 

 

 あとがき

14枚くらいは楽勝だと思っていたのですが、予想以上に大ボリュームになってしまいました…。ついつい要らないことを書いてしまうのは自分の悪い癖だなと反省しきり。

こうして改めてレビューを書いてみると、自分とBOOWYの関わり方を再認識できて楽しかったですね。あと、最新版のライブ音源は以前に比べるとかなりクリアな音質になっているのもよくわかりました。

 

 Amazonプライムミュージック会員になるには?

そして、最後にAmazonプライムミュージックはどうやったら聴けるのかを紹介します。

 

まずはAmazonプライムの会員になりましょう。年会費3900円で様々な特典を受けることが出来ます。

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このプライム会員、年会費3900円と書きましたが、月額にすれば325円です。この325円で、送料が全て無料、音楽が聴き放題、映画も見放題、Kindleは毎月一冊無料になるなどのプライム会員の様々な特典が受けれることを考えると破格値です。

しかも、30日間は無料体験期間としてお試しでプライム会員になる事ができます。

こんなに至れり尽くせりのAmazonプライム会員。無料期間だけでも入会してみる価値はあると思いますので是非、入会してみてください。

 

「有田と週刊プロレスと」を見るだけで日本のプロレス史が丸わかり【Amazonプライム ビデオ】

今回はAmazonプライムビデオで始まったオリジナル番組「有田と週刊プロレスと」を紹介します。

とにかくちょっと見てほしいんですよね。もちろんプロレス大好きな人もそうなんですが、プロレスに興味ない方にも絶対おススメ。というか、むしろそういう人こそ見てほしい番組です。

 

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バラエティ番組で事あるごとに豊富なプロレス知識を披露してきた、くりぃむしちゅー有田哲平。その豊富すぎる知識ゆえに周囲がついてこれず「誰もわかんねーよ!!」と相方に突っ込まれるのが定番。

しかし、この番組では誰に遠慮する事も無く、プロレスに対する豊富な知識を思う存分発揮しています。こういうニッチ番組はディープすぎるが故に、まずテレビ放送では成り立ちません。Amazonプライムビデオというコンテンツだからこそ出来た番組でしょう。

 

 

番組の流れとしてはプロレス初心者のゲストを迎え、有田がその場で渡された週刊プロレスを基にその時代背景やうんちくを語り、最後にプロレスから学ぶ人生に役立つ事を述べるという流れ。

第一回、二回は「10.9東京ドーム 新日本対UWFインター対抗戦」

第三回は「"レインメーカー"オカダカズチカ」

第四回は「鶴田VS天龍の”鶴龍対決”」など。

第一回から四回はプロレス初心者としてピースの綾部をゲストに迎え、有田先生にレクチャーしてもらうのですが、これがガチでためになるのですよ。

 

 

「有田と週刊プロレスと」の見どころ

日本のプロレス史がまるわかり

冒頭「プロレスに興味が無い人にも見てほしい」と書いた理由がコレ。新日本プロレス対UWFインターの全面対抗戦を語る前に有田サンは歴史から入るのですが、まずは”日本プロレスの創世者”力道山から馬場・猪木がそれぞれの団体を興したこと、さらにそこから派生するUWF・リングス・パンクラスなどの格闘技志向の団体が生まれたこと。そしてなぜ新日本とUWFが対抗戦を行うことになったのかを、ポイントを抑えつつ丁寧にレクチャーしていきます。綾部氏も言っていましたが、本当にどこかで講義しているんじゃないかと思うくらい有田サンのレクチャーはわかり易い。

これを見ておけば大げさでもなんでもなく、日本のプロレスの流れが大体わかります。有田先生マジ有能。

 

プロレス好きのアシスタントと初心者のゲストの存在

番組のアシスタントは元AKBの倉持明日香。父親が元プロ野球選手ということもあって、全般的にスポーツ畑の仕事が多い彼女ですがプロレスファンとしても結構知られた存在です。小橋建太選手のファンでありながらも、レインメーカーポーズを振られて即興で披露するあたりはビジネスプロレスファンではない事を感じさせます。

さらには”プロレス初心者”としてゲストに招かれたピース綾部の存在も、この番組の進行上とても重要。最初はプロレスに全く知識の無かった彼も、番組最後には歴史をある程度理解してトークについていけるようになっていきます。というか、綾部は人の話を引き出すのうまい。正直この人あまり好きでは無かったけど、これは関心しました。自分の中で株があがりまくり。まあ、自分の株が上がったところで彼にとっては何の意味もありませんが。

 

マニアックなプロレスのモノマネ

かの有名な長州力の「キレてないですよ」はどうやって生まれたのか?そして有田サン痛恨のミスとは一体何なのか?モノマネにまつわる裏話などもトーク中に出てきます。あとは定番の猪木、天龍、健介らの定番から、中西や「練習中」という外道のモノマネまで。個人的には中西が激似でツボ。

 

有田のあふれるプロレス愛

全編通して根底にあるのは有田氏のプロレス愛。プロレスファンは多くが「新日派」「全日派」に分かれてたりして他団体を敵視したりする傾向が強いのですが、彼は「団体は関係なく、心底プロレスが好き」というのが伝わってきます。そうでなければあそこまで幅広く、深くプロレスを語れません。しかも、過去だけではなくて現在のプロレス事情も完全に把握している。実はこの番組見る前には「こういうプロレス好きな芸人の人って昔のプロレス好きなだけで、今のプロレスは知らないんでしょ?」と思っていたんですが、有田氏には全然当てはまりませんでした。正直、スマンカッタ。(懐かしネタ)

 

この手の似たつくりの番組に「アメトーーク」を思い浮かべる人も多いと思います。しかし小ネタが多く、重箱の隅をつついて笑う感じが強いあの番組(これはこれで好きですが)よりも、この「有田と週刊プロレスと」はプロレスそのものと、正面から向き合う番組だと思います。こういう番組こそがプロレスの魅力を拡げることになると思うので、ホントに皆さんに見ていただきたい。

いちプロレスファンとして思います。

 

この番組を見るためには?

「そこまで言うんだったら見てみたいけど、どうやって見たらいいんだ?」という方。

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そして「有田と週刊プロレスと」をぜひ一度見てほしいと思います。

プロレスを見てみたくなること間違いなし!